前方不注意の1つ・よそ見運転の原因・シチュエーションは?

昔に比べると自動車の安全性能は格段にあがったといえますが、それでもなくならないのが交通事故です。あおり運転や飲酒運転など危険運転と呼ばれる行為は絶対にしてはいけませんが、例えば長時間の運転や発車したてで注意が散漫になっている時などは出会い頭の事故に気を付ける必要があります。

また今回はそんな運転というテーマの中でもついついやってしまうよそ見運転、わき見運転について記事を書いていきたいと思います。それでは改めて確認していきましょう。

よそ見運転とは

数ある交通事故原因の中でも常に2~3番目に多いとされている、「よそ見運転」。「脇見運転」とも呼ばれるこの運転上の危険行動は、道路交通法第70条「安全運転の義務」違反のうち「前方不注意」に属する違反行為とされています。

前方不注視には「脇見運転」の他に「漫然運転」も含まれていますが、この2つは似て非なるものです。まず「脇見運転」とは物理的に前方から目を離している状態で、運転中に見ているべきものを見ていないことを言います。例えばスマホの操作をしていた、車内の物事に気を取られていた、車外にある別のものに目を向けていた、など等。こうして運転中に見ているべきものから目を反らしたことが原因で事故を起こした場合、違反点数2点、普通車の場合で9000円の罰金が課されるのです。

一方「漫然運転」は、運転中にぼんやりと考え事をしていたなど、視線は前方に向けられているものの意識は他のものに向いている状態のことで、「物理的に前方を見ているかどうか」が脇見運転と漫然運転の違いとなります。とは言え脇見運転も漫然運転もその行為自体は取り締まりにくく、事故を起こした際にはどちらも「前方不注意」として罰則が科されることになります。

よそ見運転の原因

先ほど脇見運転の具体例を幾つか挙げましたが、ここでより詳しくその原因、シチュエーションを挙げてみましょう。

まず1つめは、車外の他の物事に目を奪われてしまうケース。例えば知らない道を走っていて目的地の建物を探していたり、道に迷って案内標識を見たりすることで前方から目をそらしてしまうことがありますし、広告看板や気になる建物、出来事などが車外にあり、ついそちらに目を向けてしまうこともあります。

知らない道を運転する場合カーナビやGoogle Mapのナビ機能を利用する人も多いですが、これらに気を取られると前方不注視になってしまうことも。同様にオーディオやエアコンを操作しようとしてなかなかうまくいかず、視線をこれらの操作スイッチに向けてしまうというケースもあります。

また車内の状況に気を取られてしまうことで、脇見運転になることもあります。例えばダッシュボードに置いていたものが落ちたので拾い上げようとしたり、同乗者との会話に夢中になってその方向を向いてしまったり。後部座席の様子を見ようとして、振り向かなくてもバックミラーに意識を集中してしまうことも、前方不注意に繋がる可能性があります。

更にスマホの操作は「ながら運転」とも呼ばれており、脇見運転の1つですが他のケースより重い罰則が課されるため、運転中のスマホ操作は厳禁、と考えておきましょう。

まとめ

今回はついついやってしまうよそ見運転について記事を書いてまいりました。文中にもありますが、運転中に気が逸れてしまう事象というものは多々ありますが、急な飛び出しや出会いがしらの事故など車を運転するという行為は常に危険と隣り合わせであることを改めて認識しましょう。

昨今では自動運転が出来る車も増えていますし、安全性能も昔に比べると格段に上がっていますが、完全な自動運転でない限り、目視は大切です。文中ではよそ見運転をしてしまうシチュエーションを上げていますが、危険運転の回避には下記のような方法もありますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

予防や対策方法を理解しておくことで漫然運転による危険運転を回避しましょう。

音楽をきく

一人で運転しているとついボ〜っとしてしまう。ストレスや考えごとばかりしてしまう。そんなときは、ラジオなどで自分の好きな音楽をかけてリラックスした運転を。

ガムを噛む

眠気防止策としてもよく上がるのがガムを噛むこと。清涼感の強いもの、またはカフェイン入りのガムで目がシャキッとすることから、多くの人に支持されているようです。

多くのガムを世の中に提供してきたロッテが運用している噛むこと研究所でも、運転に熟練した20〜30代の男性2名を対象とした、高速道路の夜間運転中の検証事例で、ガムを噛むことで瞬きの回数の増加が抑制されること(眠気が抑えられていること)が認められたと解説されています。

スマホを手元に置かない

連絡が来るかもしれないからと、ついつい目の届く場所へ置いてしまうスマホや携帯電話。スマホが気になって運転に集中できない場合は、ドライブモードにする、電源を切っておくなどして、視界に入らない場所へ移動させておきましょう。

引用:smart drive

https://smartdrive.co.jp/fleet/useful-info/manzen-drive/#toc_4