目が疲れていませんか?もしかしてテクノストレス眼症?
パソコン、スマホ、テレビ、昨今の日本では液晶を見ない日はないといっても過言ではありません。けれど生活がどんどんと便利になる代わりにそれによって起こる弊害というものもあります。
今回ご紹介するのはテクノストレス眼症といってパソコンやテレビゲームなどを長時間・不適切に使用し続けることによって起こる目の病気、あるいはその状態が誘引となって発症する全身症状を指しています。
因果関係は明らかになっていませんが、眼の疲労は意外なほど全身に影響を及ぼし、肩こり、猫背のような悪姿勢、背中の痛み、ギックリ腰などの引き金になることがあります。当記事をお読みいただき、当てはまることがある時は改善に向けて努力してみましょう。それでは記事を始めてまいります。
テクノストレス眼症とは?
冒頭のようにパソコンなどの電子機器を使い続けることによって起こる不調ですが、この不調はいわゆる疲れ目と呼ばれるような眼の不調よりもずっと大きな意味を持っている言葉です。例えば身体的なものでいえば肩がこる、首・肩・腕が痛い、倦怠感を覚えるなどがありますし、精神的なものの例を挙げるとイライラする、情緒不安定になる、焦燥感・不安感を覚える、さらにうつ状態や不眠症なども見られます。
またそれらは電子機器を長時間使うことによっておこる不調ですが、他にもパソコンが登場することによってなくなった紙媒体や電卓など旧式の物を活用して仕事をしていた方にとっては、いきなり出てきたパソコン文化に順応できず、また自分よりもそれらを活用して仕事をバリバリとこなしてしまう部下に感じる劣等感もテクノストレスの一環とされています。
他にも昨今話題のEスポーツ、つまりゲーム依存してしまう事もテクノストレスの一つとされています。確かに現代ではゲームは一つの特技ともいえる存在になっていますが、のめり込みすぎることによって学業をおろそかにしたり、友人と一緒に遊ぶ約束をすっぽかしてしまったり、と日常生活に支障を来してしまうこともあり、それらもテクノストレスの一部であるとともに、ゲーム依存症という言葉もあるほどです。
テクノストレスが起こる原因と対処法
ではテクノストレスが引き起こす眼の疲れがどのようにして起こるのかをご紹介したいと思います。私たちの眼というのは角膜や水晶体を網膜に反映し、二次元の像を捉え、その情報が視神経を通して大脳に伝わり、大脳内で三次元の画像として処理され、物を見ることはもちろん、物の奥行きを見ることが出来ています。
ここで重要になるのがレンズの代わりになる水晶体で、これが厚くなったり、薄くなったりすることで私たちは遠くのものも近くのものも見ることが出来るのです。しかし、水晶体はもちろん自動で動くものではなく、人間の身体を動かすには筋肉が必要なように、水晶体も眼球の内部にある毛様体筋という筋肉が動かしています。
それによって私たちは物を見ることが出来るわけですが、筋肉というのは使い続けると硬直していくという特性を持っており、腕や足に筋肉痛が起こるように毛様体筋も酷使を続けると硬くなり、痛みを引き起こすようになります。
例えば目の疲れをいやすにはこのような方法もありますから、是非、試してみてください。
疲れ目の解消
・十分に休息をとりましょう。
・冷やした濡れタオルや、少し熱めの蒸しタオルを目に当てると、血液の循環がよくなり、疲労回復を早めます。
・目に直接冷水か温水を当てると目に程よい刺激をあたえ、血行をよくし、リフレッシュさせます。また、首筋から肩にかけて熱めのシャワーの圧力を強くしてかけると、マッサージ効果も期待でき、疲れ目、頭痛、肩こりも改善されます。
疲れ目対策には、目のマッサージも大切です。
眉頭の生え際のあたり、つまり鼻の付け根部分を、軽い痛みを感じる程度に5秒ほど押します。
そのまま、眉頭から眉尻までを、骨のくぼみに沿って少し強めに押していきます。
眉尻まできたら、そこをまた5秒ほど押して、最後にこめかみの部分をゆっくりと押します。
目の下の骨の部分を、目頭から目尻の方へ、人差し指と中指で「グリ」という感じで円を描くようにマッサージしていきます。
これを両目2、3回繰り返しやってください。
引用:岐阜健康管理センター
まとめ
今回はパソコンやスマホなどが引き起こす身体の不調を総称して話されるテクノストレス眼症について記事を書いてまいりました。文中にもあるようにテクノストレスは非常に広義の意味を持っていますが、単純な疲れ目だけでなく、パソコンに関連するストレスは多くあります。
それらにご自身がかからない為には、電子機器を手元に置いておかないという方法もありますが、それでは社会から遅れを取ってしまいますから、パソコンやゲームを勉強してみたり、あるいはそれらをし過ぎている方にとっては生活習慣の改善が必要です。
一生懸命にやる事は大変すばらしいことですが、自分の身体の限界を理解して、休憩をこまめにとり、痛みや不調のない生活を送るように心がけましょう。