眼が回ると世界はどう映る?メニエール病!
自分にしか理解できない事というのは世の中にたくさん存在しているものです。少しメルヘンチックな話になってしまいますが、誰かに対する恋心であったり、好奇心、反対に嫌悪感というのもやはり他人には理解しきれない事です。
もちろんそれは心の問題だけではありません。身体の痛みも一見すると全く痛くもなさそうに見えているのに本人はのたうち回るように痛がったり、一見仮病に見えるように痛がったり痛くなさそうにしたりといったことを繰り返してしまう疾患というのも存在しています。
今回はそんな他人にはどうしても理解しきれることができない「めまい」について記事をかいていこうと思います。めまいというのは本当に目が回っているわけでもなければ顔面蒼白にでもなっていないと平常に見えてしまうものですから、他人がその辛さを理解することはなかなかに難しいものです。
まためまいを引き起こす疾患というのは非常におおくあるものですが、今回はそんな中でも耳の奥に異常を発生させるメニエール病というものについて記事を書いていこうと思います。当記事をよまれてお心当たりがある方はぜひ、改善に向けた努力をしてみましょう。それでは記事を始めてまいります。
メニエール病とはどんな病気?
身体のバランス感覚は耳の奥にある三半規管という組織が担っているという事をご存知の方は多いと思いますが、メニエール病はこの三半規管のある内耳(ないじ)と呼ばれる箇所に異常が起きている状態を指しています。
それではまずは耳の構造についてみていくことにしましょう。まず一般的に私たちが耳と呼んでいる音を拾う部分は専門用語では耳介(じかい)という呼ばれ方をします。次に私たちがいつも掃除している部分が外耳道(がいじどう)そして耳とその通り道を合わせて外耳(がいじ)と呼びます。
最後に鼓膜とその少し奥が中耳(ちゅうじ)、それより内側の器官を内耳(ないじ)と呼びます。この章の最初にでてきた三半規管があるのはこの内耳というわけですね。ちなみにこの中耳に肺炎球菌やインフルエンザ菌などの細菌が侵入して炎症を引き起こすのがいわゆる中耳炎と呼ばれる病気です。
耳の説明の続きとメニエール病
話を元に戻しますが、内耳には平衡感覚を司る三半規管と耳からはいった音を電気信号にして送る蝸牛(かぎゅう)という器官があるのですが、ただ存在するだけではなく、内耳は、内リンパ液と呼ばれる液体で満たされています。
内リンパ液は毎日新しいものが作られ、それと同量が体内へ再吸収されることで内容量を一定に保っているのですが、今回のテーマであるメニエール病が発症するとこの内リンパ液の供給が過剰になり様々な症状を引き起こすようになります。
例えばその一つにあるのが冒頭から出ているめまいです。詳しくいえば内リンパ液の動きが三半規管に伝わることで人間は平衡感覚を感じる事ができるのですが、リンパ液が過剰に供給されることによって三半規管の圧迫、あるいは水面に揺れるいかだのように三半規管が揺れることでめまいを引き起こします。
または耳閉感(じへいかん)が起こることもあります。これはまるでプールの中に入っている状態のように人やモノの音が聞き取りずづらくなる症状です。メニエール病は放置していても治る場合がありますが、何日にも治らない状態が続くときは専門家に相談するようにしましょう。それではこの章の最後にあるサイトで紹介しているメニエール病の予防策についてご紹介しようと思います。
睡眠と適度な運動を心がける
めまいは睡眠不足や過労、ストレスが引き金になることがあります。十分な睡眠を取り、心身を休めることを心がけましょう。ストレスを完全になくすことは難しいですが、無理をせず、困ったときはカウンセラーなどに相談するのも1つの方法です。また、ウォーキングなどの適度な運動は血流を促進し、内耳にも好影響を与えることが期待できます。逆に喫煙は血流を悪くするので控えましょう。
(中略)
メニエール病はストレスに注意
メニエール病の発作は、ストレスや心身の疲労が蓄積するほど起こりやすくなります。特にストレスは大敵となるので、日常生活では無理をせず、リラックスすることを心がけます。また、十分な睡眠と、栄養バランスの取れた食事をとり、規則正しい生活を送ることも大事です。
引用:サワイ健康推進課
まとめ
今回はめまいや耳閉感を引き起こすメニエール病について記事を書いてまいりました。文中にもあるようにめまいというのは自分の感覚が全てで周りの方にはなかなか完全に受け入れてもらえる症状ではありません。
必要以上にへりくだる必要はありませんが、定期的に仕事が手につかないほどのめまいが襲ってくるという方は普段からの人間関係を良好にしておいたり、自分の状態を上司や周りの方々にも理解してもらえるような環境つくりが出来ると仕事や家事といった事がしやすくなるかもしれません。