冬季の事故は夏季の1.8倍!冬の交通事故を防ごう!
交通事故のニュースというと毎年、何かしらの大きな事故や事件が報道される傾向にあります。危険なあおり運転であったり、スマホを見ながらのながら運転、ついついぼーっとしたまま運転してしまう漫然運転、あるいは自分に過失があると知りながらスピード違反や飲酒運転、薬物使用後などに運転してしまう危険運転。
などなどやはり交通事故が起こると注目も多くなり、近年ではたくさんの〇〇運転という名称が増えてきました。あるいは運転中に発作が起こり、自分の意志ではなくても歩行者をはねてしまうような事故もあり、運転だけでなく自分自身の体調にも十分に配慮したいものです。
今回はやはり毎年のように話題にあがる雪道でのスリップ事故やホワイトアウトなどを引き起こす冬の時期に起こりやすい事故について記事を書いていこうと思います。もちろん、多くの方がスタットレスタイヤに履き替えるなどの施策を取られていると思いますが、今一度、確認してみましょう。それでは始めてまいります。
雨・雪によって起こる交通事故の原因
先ほども登場したようにスタットレスタイヤであったりチェーンを巻いたりという足元の装備も重要になりますが、やはり一番は視界の悪さを挙げることができると思います。
そもそもワイパーが嫌いという方もいらっしゃいますが、それとは別に雪や雨の水滴がサイドミラーやサイドガラスに付着することで視界が悪くなり、後ろから走ってくるバイクに気づけなかったり、あるいは高速などを走っていればどうしても車線変更しないといけない場面で後続の車が見えないこともあります。
運転席が右にある日本の車であれば右側のバックミラーならばふけるかもしれませんが、拭いたことでミラーがより曇ってしまう事もありますし、運転中に左のサイドミラーは拭くこともかないません。その際は出来る限り、低速運転を心がけパーキングエリアも活用するようにしましょう。
次に挙げられるのはスリップです。ブレーキを踏んでいるのに静止が利かずにタイヤが滑って行ってしまういわゆるハイドロプレーン現象と呼ばれるものもその一つですね。
スリップしてしまう原因というのはたくさんありますが、一つは急発進・急ブレーキを行うこと。運転の開始時にはタイヤが地面にグリップしていないので加速が少なく、エンジンの調子が悪いと勘違いしてアクセルを強め、その時にグリップが利くと急発進してしまうからです。
あるいはスタットレスタイヤを履いていても、もちろんスリップ事故は起こります。では簡単に雨の日や悪天候の日に車が止まる仕組みをご紹介します。皆さんご存知のように一般の車のタイヤには溝が入っているわけですが、レーシングの車のタイヤなどには溝が入っていません。
つまり、ずっと晴れていて路面がアスファルトであれば溝は必要ないということになります。実はあの溝の中に水が入り、タイヤのチカラを利用して水を前から後ろに吐き出すことで地面をしっかりとつかんで、雨の日でも走って止まることができるのです。
ではスタットレスタイヤと普通のタイヤの何が違うのか、ということですが、これは溝が通常よりも深く刻まれていて、タイヤ自体の材質も柔らかく作られているので雪道でもグリップが利いて止まりやすいからです。
しかしスタットレスタイヤも万能ではなく氷の上に張られた薄い水の膜によってグリップが利かなくなったり、雪が降った後、シャーベット状になった雪がタイヤの溝に入り込み、グリップ力が落ちて、やはりスリップが発生してしまうこともあるのです。
まとめと気を付けたい装備品
今回は雨や雪などの悪天候によって起こる交通事故の原因などについて記事を書いてまいりました。文中にもあるように雪道を走る時はたとえスタットレスタイヤであっても滑ることはありますし、視界の悪いなかでの運転は時間に余裕をもって出発するようにしましょう。
それでは最後に備品に関する注意点を挙げて終わりたいと思います。例えば車が大好きでいつでもピカピカにしたい、と思っている方もいらっしゃると思うのですが、多くの場合、付いていれば問題なし、お金ももったいないと思ってなかなか備品の交換をしないものだと思います。
また文中にもあるように、雨の日にはタイヤの溝が重要な役割を持っている関係で、やはり溝が少なくなった際には交換することが望ましいですし、きれいに見えるだけでなく、ガラスやサイドミラーに撥水加工を施せば悪天候時にも視界が保てます。
他にも車のワイパーについてですが、ワイパーはゴムで出来ています。その為、雨や太陽にさらされるとどんどんと劣化していき硬くなってしまいます。するとフロントガラスの水を十分に除去できなくなったり、さらに悪い場合はゴムが取れて金具が当たり、フロントガラスを傷つけてしまう場合もあります。
ワイパーは使い始めてから1~1年半で劣化が始まっていきますから、月に一度は点検の上、水を除去しなくなったと感じた際には交換するようにしましょう。