きれいな姿勢に見えて、実は反り腰。腰痛の原因は普段の姿勢が原因かも!?

ひと昔前に比べて、最近では学校教育事情もずいぶんと変わり、ゆとり教育個人尊重など団体よりもに重きを置くようになりましたね。朝礼がビデオになったり、熱中症対策で運動会の練習時間を短くするなど、どんどんと新しい日本の青年が出来上がっていくのを感じます。

ですからこの例えは30代以上の方にしか通用しないかもしれませんが、教師の目もあるので朝礼などの時に、姿勢を正して長時間立っている腰が痛くなった経験はないでしょうか。

自分ではまっすぐに立っているつもりでもキチンとした立ち姿勢が身についていないと上半身と下半身のバランスが崩れ腰に負荷が掛かるようになってしまいます。これは猫背の反対で反り腰という悪姿勢の一つで今回はこの反り腰による腰痛や正しい立ち姿勢などを書いていこうと思います。

反り腰とはどんな腰?

冒頭でも触れていますが、反り腰とは自分では正しいと思っている姿勢でも頭部が後ろに下がってしまうことによって腰痛を引き起こしてしてしまう姿勢です。

この姿勢になってしまう原因はいくつかありますが、一つは正しい姿勢というものを理解していないこと、運動不足による下半身の筋肉量の低下、最近ではデスクワークのしすぎによって姿勢が固まってしまうことも考えられます。

それではこの姿勢についてご説明していこうと思いますが、そもそも私たちが考えているよりも頭部が重たいということを念頭に置いていただきたいと思います。人間の頭部は体重の一割ほどの重さがあるといわれていて、50キロの人の場合、5キロもの重量があるのです。

その頭部がしっかりと肩、腰、骨盤、膝にかかることで初めて支えられるわけですが、後傾姿勢になると首による支えが上手く効かず、負荷が直接、腰に集まってしまったり、頸椎(けいつい:首回りの骨)ではなく、その頸椎を支える背中の筋肉や靭帯に負荷が掛かって肩こりになるなど不調が現れるようになるのです。

腰痛以外の症状は?

この反り腰ですが、特に女性に多くみられます。もちろん、普段からの姿勢によっては男性にも見られますが、男性に比べて女性は骨格そのもの、そしてその結びつきが弱く筋肉量も少ないので身体が変形しやすいという特徴を持っているからです。

サブタイトルの通り、反り腰は腰痛肩こりだけでなく、他にもたくさんの症状を生み出します。その説明は簡単です、例えば立ち上がって思いっきり後傾姿勢をとってみてください。すると腰に負荷が掛かる事がお分かりいただけるだけでなく、両足のふとももが緊張します、反対に腹筋腸腰筋といった骨盤や背骨を支えるインナーマッスルはほとんど使われなくなってしまいます。

その結果、腹筋が弱まりお腹が出てくるようになり、ふとももは太く、中にはこれが原因で骨盤が歪みO脚やX脚といった脚の疾患にかかってしまう方もいらっしゃいます。つまり体形が乱れてしまい、見た目・姿勢が悪くなったり、下半身が太くなり、さらには先ほどの通り、腰痛、肩こりに悩まされるようになってしまうのです。

では、反り腰の改善方法は?

反り腰を改善するにはまず、自分が反り腰なのかその姿勢から確認してみることから始めましょう。壁を背にしてまっすぐ立ってみてください、この時、壁にかかと、お尻、両肩、頭四点がくっつくようにしてみましょう。

この時に、お尻がつかなかったり、腰に違和感を感じるようであれば普段から壁にくっついているつもりでその部分を意識してみましょう。また座る時は頭、肩、背中が一直線にお尻の骨(仙骨)に向かっていることを意識します。やはり正しい立ち姿勢が出来ていないと姿勢を正すつもりが反り腰気味になってしまう事もあるので注意が必要です。それら姿勢を気にすることは反り腰の改善に繋がるだけでなく、立ち姿が美しくなり、第一印象をよくすることにもつながります。

あるいは運動不足にならないことも大切です。下半身の筋肉、特に身体の中心を支えるインナーマッスルが衰えていくと背骨が不安定になり、骨盤が前のめりになって反り腰を助長してしまいますし、それが原因で骨盤に歪みが生じ、さらに姿勢が悪くなっていきます。

まとめ

今回は、正しい姿勢だと思ってやってしまいがちな反り腰について記事を書いてまいりました。文中でも触れていますが、この悪姿勢は腰痛、肩こりだけでなく、立ち姿勢の乱れ下半身太りの原因にもなってしまいます。

特にある程度の年齢になるとぽっこりお腹腰痛下半身太りなども「ある程度は仕方ない」と見逃してしまいがちになり、放置しておいてしまうのが悪姿勢の特徴です。人間は激しい痛みでないとなかなか改善しようという動機づけになりませんからね。

しかし、悪姿勢は歳をとっていく毎に今回、挙げたような症状だけでなく、バランスの乱れからくる膝の痛み内臓の疾患運動障害なども引き起こしやすくなります。また同様に歳を取るほどに身体は柔軟性を失っていき修正しずらくなります。単純な見た目の為だけでなく、将来の自分の健康の為に出来ることは取り組むようにしましょう。