眼精疲労と疲れ目の違いって?その予防・対策方法は?

最近、目がしばしばしたり、肩が凝っていると感じる、目の奥が痛いなどの症状に悩まされていませんか?それは普段からパソコンやテレビなどの画面を見続けることによっておこる疲れ目、眼精疲労が原因かもしれません。

昨今、日常生活に必要不可欠ともいえるスマホやパソコンですが、液晶の画面を見続けることは目やその奥にある神経負荷がかかる行為です。この問題を解決する方法はいくつかありますが、ではなぜ目が疲れることになるのでしょうか。

その理由は筋肉痛にかかると腕や足が痛くなるように目の奥にも筋肉が存在していることと、その筋肉が疲労して凝り固まってしまっているからです。私たちも同じ姿勢でずっといるとつらいように筋肉は同じ動作や体勢でいると加速度的に疲労していく性質をもっていますので、目の奥の痛みだけでなく、肩こりや腰痛などにお困りの方はそれらを意識してなるべく同じ姿勢を取らないように注意しましょう。

それでは眼精疲労について詳しく確認していきましょう。

眼精疲労と疲れ目の違い

テレビやスマホ、パソコン等など家庭でも仕事でも目を酷使することが多くなった現代では、日常的に「疲れ目」を経験する人も増えてきました。「疲れ目」とはその名の通り、目を使いすぎることで充血したりしょぼしょぼしたりするなどの症状を引き起こす目の疲れのことですが、通常目を酷使する作業をストップして目を休めれば、やがて症状は消えていきます。一方、「疲れ目」を感じて目を休めても、更には一晩ゆっくり休んでも症状が消えず、慢性的な疲れ目の症状が出ているなら、それは「眼精疲労」なのかもしれません。

「疲れ目」「眼精疲労」は混同されがちですが、このように症状が一時的なものであるか慢性的になっているかで区別されます。また慢性的に目が疲労している、つまり眼精疲労になると目の症状だけでなく頭痛や肩こり、吐き気、めまい、倦怠感といった体の症状まで現れるようになるため、日常生活に支障をきたすことにもなりかねません。

眼精疲労の予防・対策方法

したがって、目の疲れ眼精疲労にまで及ぶことがないよう日ごろから意識しておくことは大切です。一番良いのは疲れ目の原因となりやすいスマホやパソコンを使用しないことですが、現代社会でこれを実行するのはかなり難しいですから、せめて目の疲れを最小限に抑える使い方を実行しましょう。例えばパソコンを使用するときには目とモニターの距離を50~70㎝(腕を伸ばしてギリギリ届く距離)に保ち、椅子の背もたれに背を付けた姿勢で使用します。1時間ごとに10分程度の休憩を入れ、パソコンから離れて目と体を休めましょう。

また1日の終わりに目のケアをする習慣もおすすめです。例えば目の周りの骨がある部分を指で押してみて気持ちがいいと感じたところが疲労に効くツボですので、少し強めにツボ押ししましょう。疲れ目に効くツボはこめかみや手の親指と人差し指の間にもありますので、強めに揉んで刺激すると良いでしょう。また目の疲労は目の水晶体の厚みを調整する毛様体筋やその他目の周りの筋肉が緊張して起こるため、目の上に温かい濡れタオルを乗せて数分休んだり、入浴の際に温かいシャワーをまぶたに数分当てたりして筋肉の緊張をほぐし、血行をよくするのもお勧めです。

一方、それほど目を酷使しているわけではないのに日常的に疲れ目を感じる場合、メガネやコンタクトレンズが合っていないことが原因である可能性もあります。その場合は適正な度数に作り替える、パソコン用と読書用などいくつか用意して使い分ける、といったことで改善されるかもしれません。

まとめ

今回は現代人には欠かせないツールであるスマホやパソコンによる眼精疲労について記事を書いてまいりました。文中にもあるように眼精疲労は様々な方法で改善が望めますし、その情報も多岐にわたります。

なかにはパソコンなどをみないので仕事が終わると症状が回復するという方もいらっしゃいますが、眼精疲労視力の低下などにつながることもありますから、ご自身に合った改善方法をみつけましょう。それでは最後に仕事中にでも出来る目のストレッチなどご紹介して終わりたいと思います。

疲れ目ケアのストレッチ

眼球ストレッチ

① 頭を右に倒し、右手を頭に添え、目をギュッと閉じる

② 頭はそのままの状態で、目を開けたときに上を見る。次にまた目をギュッと閉じ、次は左横、閉じる、下、閉じる、右横と、目を開けるたびにそれぞれの方向を見る。方向を変えて3周ほどくり返す。反対側も同様に行う

眼球周辺マッサージ

① 目を閉じたまま、両手の人さし指、中指、薬指をくっつけてまぶたのくぼみに当てる

② 目がジーンとする程度にくぼみを押す(強く押しすぎないように気をつけましょう)

③ 5回程度押したら、最後は10秒程度押し続ける

④ 目を閉じたまま指を離し、目を力いっぱい閉じる

⑤ 目を閉じ切った後は、反動で思いっきり目をパッと開く

引用:サントリー グッドエイジングラボ

URL: https://www.suntory-kenko.com/contents/aginglabo/sports/07/