筋肉のこわばりの原因と考えられる疾患
専門的な施設にいくほどではないが、、、やはり不快。という体験は長く生きていれば誰にでも訪れることだと思います。それは例えばなんだかイライラしてしまう、なんだか不安でしょうがないというような精神的なこともあれば、なんだか最近、頭痛がひどいなどのように特定の部位に痛みが起こることもあるでしょう。
あるいはその身体のだるさや痛みは今回の記事でテーマになる筋肉のこわばりによって生み出されているかもしれません。詳しくは後述していきますが、筋肉のこわばりは、筋肉が疲労やストレス、過度の使用などによって収縮したまま緊張し続けている状態を指し、それにより血流が悪化していって、筋肉に必要な栄養や酸素が不足し、疲労物質がたまることで起こります。
例えば長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、運動不足などが、長時間同じ姿勢や同じ作業をしていると生まれやすい傾向にあるので注意が必要です。それでは詳しく確認してまいりましょう。
筋肉のこわばりの原因
体の特定の部分に鈍痛があり動かしにくい、という状況は誰しも経験したことがあるでしょう。その原因が関節や骨の異常のようなレントゲンで確認できないものの場合、その多くは筋肉のこわばりが原因と考えられます。
そもそも「筋肉がこわばる」とは、筋肉が過度に緊張した状態にあることで、言い換えれば筋肉が持続的に収縮した状態のこと。もともと筋肉には弾性があり、適度に伸びたり縮んだりすることで特定の動作や姿勢を可能にしています。この「適度に」がポイントで、筋肉が緩すぎても硬すぎてもいけません。この適度な弾力を保っていることを「筋緊張」と呼ぶのに対し、この「適度さ」が失われ通常より筋肉が収縮して硬くなっている状態を、「筋緊張の亢進」と呼びます。つまり筋肉のこわばりは、筋緊張の亢進からきていると考えられるのです。
ではなぜ筋緊張の亢進が起こるのかと言うと、器質的な他の原因がない場合、運動不足あるいは運動過多、精神的なストレスなどが関係していると考えられます。例えば運動不足、それも長期間にわたる病気やけがのせいで長く筋肉を使わないでいると、筋肉は痩せて伸縮できなくなり、このため更に硬くなってしまうという悪循環に陥りますし、逆に突然激しい運動をすると筋肉に疲労物質が溜まり、これらの物質を排出するために血流が増え筋肉の水分量がアップ、これにより筋肉の柔軟性が低下して硬くなってしまうことがあります。
また筋緊張をコントロールする「筋紡錘」というセンサーは交感神経によってコントロールされているため、精神的なストレスで交感神経が常に優位な状態になっていると、筋紡錘が慢性的に刺激されて筋肉がずっと緊張した状態になります。
筋肉のこわばりで考えられる疾患
一方器質的な原因、つまり何らかの病気が原因で筋肉がこわばってしまうこともあります。その代表的なものが、神経系の疾患。筋肉は脳の指令によって収縮し特定の運動を可能にするため、指令の伝達経路である神経に異常があると、筋肉が反応せず思うように動かすことができなくなってしまうのです。
例えば中枢神経の特定の領域がゆっくりと変性していく「パーキンソン病」や、パーキンソン病とよく似た運動障害を起こす「パーキンソン症候群」、末梢神経が障害されることで起こる「ニューロパチー」など等。これらの神経障害では、その症状として筋萎縮や手足のこわばり、筋力低下などの運動障害が現れます。
まとめ
今回は筋肉の緊張が長く続いたり、ストレスなどが積み重なることで起こる筋肉のこわばりについて記事を書いてまいりました。文中でも度々ふれていますが、私たちの筋肉は同じ姿勢を取り続けること、あるいは反対に使わなすぎることによって様々な不調をもたらします。
ですから、普段から運動を生活に取り入れることが大切ですが、運動にはいろいろな方法がありますし、中には運動が嫌いという方もいらっしゃると思います。もちろん健康のためにとはいえ、無理をすれば健康を害してしまうという本末転倒にならないよう、ご自身にあったものを選ぶようにしましょう。
例えば家から出るのが嫌であれば下記のようにバランスボールを使った全身運動などでも効果的ですから、ぜひ、試してみてください。
バランスボールのストレッチ効果
バランスボールを用いたストレッチは、筋肉の柔軟性を向上する以外の効果も備えている点に注目です。
ストレッチといえば、ひとつの筋肉をじっくりと伸ばす運動を想定しがちですが、バランスボールを活用して行うストレッチは、複数の筋肉にアプローチする種目がよく見られます。
特に覚えておきたいのが、普段の運動では意識しにくい小さな筋肉にも刺激を加えられることです。
小さな筋肉を鍛えることで、全身の筋肉のパワーバランスが整い、姿勢を安定させる効果が期待できます。
また、複数の筋肉に対して同時に刺激が加わるおかげで、一般的なストレッチよりも消費カロリーが多い傾向にある点もバランスボールを用いたストレッチの特徴です。
バランスボールの上でバランスをとるとき、脊椎の可動域が広がることで腰痛予防にも繋がるといわれています。
引用:TENTIAL