肩こりが滑舌を悪くする!?正しい舌の位置をマスターして肩こり・滑舌を改善しよう!
大事なプレゼンやスピーチなどでうまく話せない…
普段の会話でもよく聞き返される…
このように滑舌でお悩みではないですか?
一般的に、すらすらと言葉が発せられる様子を滑舌が良いと表現します。
滑舌が悪いと、仕事においてもさまざまな悪影響を及ぼします。
プレゼン中に何度も噛んでしまったり、言葉に詰まったりしてしまうとどうでしょうか?
相手にメッセージが伝わらないどころか、説得力がないと思われてしまう可能性もあります。
また、聞き取りにくさから、不快感さえ与えかねません。
そんな滑舌をさらに悪くする意外な原因はご存知ですか?
それが「肩こり」です。
今回は、肩こりと滑舌の関係について説明していきます。
肩こり・滑舌を改善するトレーニング方法もご紹介しますので、気になる方は最後までぜひご覧くださいね。
「滑舌」は辞書に載っていない!?
まず、「滑舌」という言葉について考えていきましょう。
私たちは相手に嬉々と取りやすく滑らかにしゃべる様子を「滑舌が良い」と表現します。
しかし、これだけ広く使われているのにもかかわらず、「滑舌」という言葉は多くの辞書に載っていません。
その理由は、滑舌が言葉を仕事にする人々の間で使われていた専門用語だからだそうです。
NHKの元アナウンサーであり、現在はNHK放送文化研究所にて放送用語の検証に携わる柴田実さんは次のように述べています。
「滑舌」と「活舌」の二通りの表記があるようで、一般的には「滑舌」が多く使われています。
「滑舌」には次のような要件があります。1.基本的に、日本語の音として1拍1拍が明瞭に聞き分けられること
2.発音のテンポは、一般的な発話よりも軽快で(テンポが速く)あることが必要
3.言いよどみや、言い直しがないこと
4.一定のテンポで発音され、遅速がないことこれらをすべて満足させる技術が「滑舌・活舌」であると言えるでしょう。
ただし、現在では一般化が進んでいることもあり、採用する辞書も増えているようです。
滑舌が悪さがコンプレックスなあなたへ
では、滑舌が悪いとどのようなデメリットがあるでしょうか?
・話している最中によく噛んでしまう
・自分が伝えたいことが伝わらない
・相手をイライラさせてしまう
・人と話すことが好きになれず、コンプレックスを感じてしまう
・プレゼンやスピーチで恥ずかしい思いをしてしまう
・第一印象が悪くなる
・相手から「え、今なんて言ったの?」と聞き返されてしまう
・声が通らない
・電話が苦手
・大事な場面でのムードを台無しにしてしまう
いかがでしょうか?
他にも考えていけばきりがありません。
最近では、テレビでも滑舌の悪さを売りにしている芸人さんを見ることもあります。
たしかに面白いんだけど、実際に自分がネタにするのは難しいし、それどころかコンプレックスに思っている方も多いですよね。
滑舌の悪さはどうしたら治るんだろう…と長年悩んできた方もいることでしょう。
肩こりは滑舌を悪くする!?
デスクワークで肩こりがひどい…
長時間同じ姿勢をとることが多くいつも首や肩が張ってる…
このように慢性的な肩こりでお悩みではないですか?
その肩こりは、滑舌の悪さと関係しているかもしれません。
では、なぜ肩こりが滑舌に悪影響を及ぼすのでしょうか?
肩がこっているとき、私たちの筋肉は、長時間緊張している状態にあります。
そうすると、首や肩の筋肉がかたくなってしまい、リラックスしてしゃべれなくなってしまうのです。
また、滑舌の悪さから肩こりが引き起こされている可能性もあります。
滑舌の悪さが肩こりの原因となっている場合、歯並びや噛み合わせの悪さが考えられます。
歯も骨格の一部ですから、歯並びや噛み合わせが悪いと、歯の周辺の首筋から肩にかけての骨格にも影響を及ぼします。
首筋や肩の骨格に無理が生じると、筋肉でそれを補おうとします。
そのため、少し話しただけでも首筋や肩の筋肉に余計な力が入り、肩がこりやすくなってしまうのです。
歯並びや噛み合わせの悪さが深刻な場合は、歯列矯正をしなければなりません。
しかし、少し悪いくらいであれば、滑舌を良くするトレーニングをするだけでも効果が期待できます。
ただし、間違ったトレーニングをして余計に滑舌を悪化させてしまう方もいます。
肩こり・滑舌改善のカギは『舌の位置』
今、あなたの舌は口の中のどこにありますか?
普段あまり意識していない舌にも正しい位置があるのです。
舌の位置が悪いと、滑舌の悪さや肩こりの原因になってしまう可能性があります。
まずは、正しい舌の位置について知っておきましょう。
本来、舌は上顎にぴったりとくっついています。
もし、ふとした瞬間に、舌が口の中で浮いていたり、歯と歯の間に挟まっていたりしたら、それは舌を動かす筋肉が弱ってきている証拠です。
また、舌がいつもだらりと落ちている場合、舌の筋肉がかなり衰えてしまっているかもしれません。
次に、舌先の位置を確認してみましょう。
舌先は、口の中の少しへこんだ場所「スポット」におさまっているのが正しい位置です。
実際に舌を動かしてスポットを見つけてみましょう。
舌の先で上の前歯の裏側に触れ、そのまま奥へゆっくりと滑らせてみてください。
歯に触れないギリギリのところに、ちょっとくぼんでいる場所がありませんか?
そこが、あなたの舌先があるべき「スポット」です。
通常は納まりが良い感じがするはずですが、もし「疲れる」「なんとなく落ち着かない」と感じるのであれば要注意。
あなたの舌の筋肉は、舌を正しい位置にキープできないほど弱っている可能性が高いです。
舌が正しい位置にないと起こる5つの悪影響
舌の位置が悪いと、体にさまざまな影響を及ぼします。
1.歯並びが悪くなる
2.口呼吸になる
3.顔のたるみや肩こりの原因になる
4.発音・滑舌が悪くなる
5.眠りの質が低下する
【舌の位置が及ぼす悪影響】
1.歯並びが悪くなる
私たちが何かを飲み込むとき、舌の筋肉も一緒に動きます。
このとき、舌は顎を上へと押し上げる圧力をかけているのです。
舌が正しい位置にキープされず、歯に直接当たっている場合、この力がそのまま歯に加わります。
この動作が1日何百回、何千回も繰り返されているのです。
つまり、それだけ骨格に負荷がかかり、出っ歯や受け口になってしまう可能性が高くなります。
また、舌を正しい位置をキープできないと、顎にアンバランスな負担がかかってしまうため、歯並びが乱れてしまいます。
【舌の位置が及ぼす悪影響】
2.口呼吸になる
舌が正しい位置にない状態だと、「口呼吸」をするようになってしまいます。
口呼吸には次のようなデメリットがあります。
・虫歯や歯周病、出っ歯になりやすい
・風邪をひきやすい
・アレルギーを起こしやすい
・口臭が強くなる
・酸素を取り込む量が少なくなる
脳は、酸素をエネルギー源として動いています。
そのため、酸素が薄くなると集中力が低下し、ぼんやりしてしまいます。
病気ではないのに、なぜかぼーっとしてしまうという悩みは、舌の位置を正しくすることで、改善される可能性があります。
【舌の位置が及ぼす悪影響】
3.顔のたるみや肩こりの原因になる
舌の筋肉が弱っているということは、顔の筋肉が弱まっていることになります。
顔の下側の筋肉が弱ると、顔の肉は重力に引っ張られてどんどん下へ下がってしまい、二重あごなどの原因にもなります。
また、骨格まで歪んでしまう可能性もあります。
そうすると、肩こりや頭痛を引き起こすこともあるのです。
【舌の位置が及ぼす悪影響】
4.発音・滑舌が悪くなる
舌の位置が正しくないと、美しい発音ができなくなったり、滑舌が悪くなったりします。
滑舌が悪いとさまざまなデメリットがあり、コンプレックスを感じている方も多いでしょう。
個人差はありますが、滑舌に悩んでいる方の中には、舌の位置を正しい位置にキープするクセをつけることでかなり改善される場合もあります。
【舌の位置が及ぼす悪影響】
5.眠りの質が低下する
舌の筋肉の衰えが最も現れるのは、睡眠中です。
筋肉による支えをなくすと、眠っている間の舌は喉の奥深くに落ち込み、呼吸の邪魔をしてしまい、息苦しさから自然と眠りが浅くなります。
また、強い眠気やいびきをともなう「睡眠時無呼吸症候群」にもつながりかねません。
これは命にも関わる病なので、早めに対策する必要があります。
(参考:舌の正しい位置はどこ?間違った舌の位置は受け口、出っ歯の原因にー下の病気.com)
舌の筋トレ法『ベロ回し体操』
では、舌を正しい位置にキープするためにはどうしたら良いでしょうか?
舌の位置が正しくキープできないのは、舌の筋肉が衰えているためです。
簡単な舌の筋肉トレ『ベロ回し体操』をご紹介します。
②左回りを20回行った後、右回りを20回行いましょう。
③左右1セットとして、これを1日3セット行います。
最初は数回で後頭部が痛くなることもあります。
無理をせず、徐々に回数を増やしていきましょう。
この体操は、ほうれい線や二重あごにも効果的です。
(参考:ほうれい線に効く「ベロ回し体操」正しいやり方と6つのコツ―ROSA BEAUTY ACADEMY)
まとめ
いかがでしたか?
多くの人の悩みのタネである肩こりは、実は滑舌を悪くする原因にもなっているのです。
また、舌の位置が肩こりや滑舌を悪化させる原因になっていたということもわかりました。
普段はなかなか意識することがない舌の位置。
しかし、ちょっとした意識の差が、美容と健康に大きな結果をもたらします。
舌を正しい位置にキープして、肩こり・滑舌を改善していきましょう。