蓄膿症とは?その症状とセルフでできる予防法について
新型ウイルスが流行ってからというもの手洗い、うがい、マスクの着用などが当たり前のものとなりました。それはもちろん従来のインフルエンザウイルスも体内に入れないことにもつながるわけですが、ひとたび風邪を引いてしまうと新型ウイルスの後遺症と同様、様々な不調が表れてしまうことがあります。
その一つが今回ご紹介する副鼻腔炎、つまり蓄膿症です。後述していきますが、蓄膿症にかかると常に風邪を引いている状態のように鼻がつまったり、鼻水が出る、頭がぼーっとするなど、生活に大きな影響を及ぼしてしまうものです。
昨今ではメディアに出てくることが多くあり、知名度はあるかと思いますが今一度、その症状など確認していきましょう。それでは記事を始めてまいります。
蓄膿症とは
慢性的に鼻が詰まっていて息苦しい、鼻水が喉の方に垂れて気持ち悪い・・・という場合、それは「蓄膿症」かもしれません。「蓄膿症」とは昔から使用されている俗称で、正しくは「副鼻腔炎」。鼻の穴の周囲に広がり鼻腔(鼻の穴)と小さな入り口で繋がっている合計8つの空洞が「副鼻腔」で、ここに炎症が起こっている状態が、「副鼻腔炎」です。
副鼻腔炎は、多くの場合細菌やウイルスに感染することがきっかけで起こります。炎症によって鼻腔との入口がふさがれてしまうと中に溜まった膿が排泄できなくなり、異物が排泄できないために更に膿や鼻水が溜まるという悪循環が生じるのです。慢性的な鼻づまりになってしまうのはこのためで、大量の鼻水が逃げ場を失い喉の方へと落ちる「後鼻漏」という症状が起こるのも、副鼻腔炎ならではの特徴です。
また通常花粉症や風邪などで出る鼻水はサラッとした水のような透明な鼻水ですが、副鼻腔炎の場合は粘り気があり黄色~緑色っぽい色をしています。風邪のように発熱することはありませんが、副鼻腔は頬や目、おでこ近くにも広がっているため、頭痛や頬、目の奥の痛みを併発することもあり、これらの症状を伴っていれば副鼻腔炎を疑う必要があるでしょう。発症後適切な対処をすれば1ヵ月以内には症状が治まりますが、これを放置していると慢性化し、数ヵ月以上にわたって副鼻腔炎のつらい症状が続いてしまう危険性があります。ちなみに1ヵ月以内に症状が治まる副鼻腔炎を「急性副鼻腔炎」、慢性化してしまったものを「慢性副鼻腔炎」」と言います。
副鼻腔炎(蓄膿症)の予防法
従って風邪をひいたりインフルエンザなどのウィルスに感染したりした場合、これに伴って生じる鼻水・鼻詰まりを「軽い症状」として長く放置しておくことはおすすめできません。副鼻腔炎を予防するためには、風邪やインフルエンザなどを長引かせないことが大切。また副鼻腔の1つである上顎洞は歯の歯根の近くにまで広がっているため、虫歯菌や歯周病菌が入り込んで副鼻腔炎の原因になることがあります。このため虫歯や歯周病をできるだけ早く治すことも、副鼻腔炎予防の1つということができます。
普段の生活でできる予防策としては、そもそも風邪やインフルエンザにかからないよう手洗いうがいをしっかり行い、栄養バランスの良い食事や十分な睡眠、ストレス解消などで抵抗力を高めておくことが挙げられます。また鼻の粘膜に傷がつくとそこから菌が繁殖しやすくなるため、鼻水が気になるときには優しく鼻をかんだり鼻洗浄をしたりと、粘膜を保護することも大切です。
まとめ
今回は過剰に出る鼻水や鼻づまり、顔の痛みなど不快な症状を引き起こす蓄膿症について記事を書いてまいりました。文中にもありますが、蓄膿症の原因は一つではなく、予防や改善の為にはご自身が蓄膿症になってしまう原因を探ることが大切です。
また昨今ではかなり知名度があがりましたが、下記のような鼻洗浄をしてみるのもおすすめです。こちらも文中にありますが、蓄膿症の原因の一つは体外から入ってくるウイルスの場合がありますが、通常している手洗いうがいだけでは取り切れない鼻の粘膜についたウイルスもあるからです。
鼻洗浄
自宅でできる副鼻腔炎の治療として、鼻洗浄があります。
鼻洗浄は、生理食塩水などによって鼻の中を洗浄して、貯留した粘液や膿を洗い流す治療です。ドラッグストアやアマゾン、楽天、家電量販店などで購入できる鼻洗浄用の押し出し式のポンプを使って、鼻の中に生理食塩水を注入して洗浄を行います。
生理食塩水は、専用の市販の洗浄液を使うと簡単にできますが、食卓で使う食塩を水道水に溶かして作ることもできます。その場合は、小さじ1杯のしっとりとした食塩(5g)の場合は550mlの、さらさらとした食塩(6g)の場合には650mlのお湯にしっかりと溶かして38℃前後にさましてから使うこともできます。
雑菌やカビが入り込むと、かえってこじらせる原因になる可能性もありますので、食塩や計量器の管理には注意が必要です。
また、充分な量の生理食塩水で洗うことが大切で、1回100ml以上3の生理食塩水で洗浄すると効果的とされています。
引用:いながき耳鼻いんこう科クリニック