頭痛持ちはこんなに大変?群発頭痛!
誰かが頭痛というと言葉を持ち出すと頭がズキズキと痛む、ということを想像する方が多いと思いますが、実は頭痛にも様々な種類があります。おそらく一番、有名なのは片頭痛だと思いますが、その他にも今回のテーマでもある群発頭痛、緊張型頭痛などがあり、それぞれによって症状が異なります。
頭痛の厄介な点は目に見えない不調ですから、同じ頭痛持ちでなければその痛みや苦しさがよく理解できずあの人はサボっている、怠け者だ、などといわれのない中傷を受けてしまう可能性がある事です。
中でも今回の群発頭痛は「目の奥をえぐられるような痛み」「痛みに悶える」「耐えられない激痛」が定期的に襲ってくるもので、仕事や家庭に影響を及ぼしたり、頭痛が始まると動けなくなったりして生活の質を落とすことに繋がります。
それでは詳しく見てまいりましょう。
群発頭痛とは?
すでにご紹介しているように頭痛には大きく三種類のものがありますが、群発頭痛の特徴は先ほどのようにこめかみにアイスピックを刺される、頭が割れるような耐え難い頭痛が起こるなどが挙げられますが、この頭痛は周期的に痛みが襲ってきて、その時期が過ぎると何事もなかったように痛みが引いていきます。
痛みが続く時間は10~20分あるいは長い方では三時間ほど続き、それが一日に数回、訪れます。しかし数日~数か月ほど続いた状態が過ぎると数か月~数年ほども頭痛は起こらず自分が頭痛持ちだということを忘れてしまうほどです。
しかしこれは一般的なデータになりますので、人によっては一年以上も痛みが定期的に襲ってくるかたもおられ、こういった症状の場合は慢性群発頭痛という呼び方をします。ちなみに群発頭痛を含めた「頭痛」を持っている方は日本に約3,200万人〜3,300万人に上り、その数はおよそ四人に一人の割合です。
原因はなんだろうか?
実は群発頭痛が起こる理由は完全に解明されているわけではありません。例えば以前は女性よりも男性の方が多く発症していたことから男性ホルモンの影響ではないかと考えられてきましたが、近年ではその割合は徐々に崩れ、女性にもよく現れるようになっています。
現在、最も有力なものは目の奥にある頸動脈管(けいどうみゃくかん)や三叉神経(さんさしんけい)などがアルコールの過剰摂取やタバコ、気圧の急激な変化、不規則な時間帯の睡眠などの引き金が加わり圧迫・炎症して発症するというものです。
また群発頭痛に限りませんが、先のようなアルコールの過剰摂取や喫煙、熱いお風呂やサウナ、辛い食事、激しい運動、自律神経を乱すような不規則な生活をしていると頭痛を起こしやすくしますので注意するようにしましょう。
まとめと注意点
今回は頭の側面に激しい痛みを感じ、またその症状が定期的に襲ってくる群発頭痛について記事を書いてまいりました。冒頭にもあるように頭痛は他人の目からは本当に痛みを感じているのかがよくわかりません。
特に群発頭痛は定期的に襲ってくるのが特徴であると記述した通り、一時期、大変に痛そうにしていても一定期間を過ぎると次に起こるまで痛みがなくなってしまい、もしかすると悪印象のレッテルを張られてしまう事がありますから、周囲の人にご自身の状況をキチンと説明して理解を得るようにしましょう。
それでは最後に群発頭痛に限りませんが、頭痛の改善に使えそうなサイトがありましたのでこれを引用して終わりたいと思います。また群発頭痛はすぐに改善することが難しいですが緊張型や片頭痛などは身体のコリをほぐしたり、マッサージすることで改善が出来る場合が多くありますので、頭痛にお困りの際はぜひ、当院にご相談ください。
① まずは、頭痛の原因を知りましょう。
頭痛には必ず原因があります。頭痛は原因から分けると緊張型頭痛、片頭痛、薬物乱用頭痛、⼆次性頭痛(脳の病気や耳鼻・目・首などの病気が原因)などがあり、統計的に幅はあるものの、国内の頭痛患者総数は約3,200万人〜3,300万人と言われています。
また、原因が全く違う複数の頭痛を発症する方もおり、たとえば片頭痛と緊張型頭痛を合併している方は非常に多いです。原因が全く別なのに、「常に頭痛がひどい」と悩む患者さんがいますが、原因を知り、適切に対処すれば、1カ月に1回の片頭痛で済むこともよくあります。
(中略)
頭痛は、日常⽣活の中である程度予防できます。過度な筋⾁の緊張が持続している状態を、ストレッチやマッサージなどでリラックスさせることも有効な方法ですが、原因が目の疲れや同じ姿勢で⻑時間いることによる首の凝り、極度な疲れ、連日の睡眠不⾜、過度なストレスなどの場合は、市販の鎮痛薬などを上手に使って対処することが必要です。
片頭痛の場合は個人ごとに引き⾦になる条件が異なります。自分の頭痛が起きる条件を認識すれば、避けることもできます。
引用:ロキソニンS 調査シリーズ
URL:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-/assets/images/understand/pdf/research_201202.pdf