膝の酷使によって生み出される痛み!!鵞足炎とは!?
新入学、進級、進学、新社会人など若者には常に新しい環境が用意されています。例えばその時に新しく部活を始める、いままでやったことのないスポーツに取り組む、という方も多いと思いますが、何事もやり過ぎはよくありません。
今回はそういった新しくスポーツを始めたり、特によく走る、サッカー、バスケ、アメフトなどのスポーツ選手がオーバーユース(使いすぎ)によって引き起こされる疾患、鵞足炎について確認していきたいと思います。
スポーツをしている時に膝、特に膝の内側に痛みが走るような方はこの疾患を患っている可能性もあるので是非、読んでみてください。
鵞足の構造
それでは始めに鵞足の構造から確認していけたらと思います。私たちの身体は内臓があって骨格があってそれを筋肉が覆っているのはご存知の事と思います。鵞足を形成する三つの筋肉はそれぞれ縫工筋(ほうこうきん)、薄筋(はっきん)、半腱様筋(はんけいようきん)という名前で骨盤から膝の下に向かって伸びている筋肉です。
そしてこの三つの筋肉は両ひざの少し下に集約され腱でつながっており、この一つに集約されている箇所を鵞足と呼びます。この箇所が冒頭で触れたようなスポーツによる使いすぎ、あるいは激しく動かしていなかったのに新しく始めたスポーツの影響で摩擦を起こし、炎症してしまう状態の事を鵞足炎と呼びます。
ちなみにサッカー、バスケ、アメフトなどランニングの多いスポーツでよく発症する理由は膝の曲げ伸ばし、外反と呼ばれる膝を内側に入れる動作、外旋と呼ばれる膝から下を外側に捻る動作が多いためです。
鵞足炎の痛みの出るポイント
鵞足炎の痛みは膝下の内側だけに現れ、外側に出ることはありません。痛みが広がるとすれば膝中央の内側にある鵞足と付着している膝下の骨や膝内側のやや後ろに位置する半腱様筋などが痛むという特徴を持っています。
スポーツによるオーバーユースなどで発症している場合は、炎症が出始めると「走っている時は膝に痛みは無く、走り終わった後の休息時に膝の内側に痛みが来る」というのが炎症の兆候で、これが悪化していくと立っている時や座っている時など日常的に痛みが走るようになります。
鷲足炎を引き起こされる原因
冒頭では関節の酷使やいきなり強い負荷が掛かる事に触れましたが、ここでは足の構造によって鵞足炎が引き起こされる原因について触れていきたいと思います。
例えば女性に多いですが、O脚やX脚、外反母趾などをすでに患っている方は鵞足炎になりやすい傾向があります。あるいは男性に多くみられるガニ股歩きもやはり同様です。この理由は癖になっている歩き方が不自然に膝の関節を「捻転(ねんてん:ねじる)」してしまっているからです。
骨盤から足先に向かって脚がまっすぐに伸びていない場合、足裏でいえばかかと、足指の付け根に重心がかかると共に脚の中心にある膝にも不自然に強い負荷が掛かるようになってしまいます。
さらにその状態で走る事の多いスポーツをしていると外旋運動、内旋運動など急な方向転換の反動で膝を痛めてしまったり、キチンと重力が吸収できないので筋肉が疲労しやすく、やはり鵞足炎を引き起こす原因になってしまいます。
なお、この章で触れていることが原因となって鵞足炎になってしまっている方々はスポーツを控え、治療に専念することはもちろん、普段の歩き方や走り方、あるいはO脚、X脚を先に矯正・改善することが痛みを少なくし、症状を治していく近道になる時もあります。
また鵞足炎の痛みが出る箇所は膝の内側と非常に特徴的ではありますが、痛みが非常に長く続いたり、アイシングなどをしても変化が見られない場合は他の疾患である可能性もあります。早合点は十分に注意して出来れば専門家に相談するようにしましょう。
まとめ
今回は、膝に負担をかける歩き方や、スポーツなどによる膝の酷使が招く膝の痛みの一つ、鵞足炎に関する鵞足の構造、原因、痛みの出るポイントなどについて確認してきました。
文中でも触れている通り、オーバーユースや急な負荷が掛かる事で炎症が起きることはもちろん、身体的な特徴や普段の歩き方などにも原因があることがお分かりいただけたとおもいます。
スポーツをたしなむ方にとって運動の中心になる腰や膝の痛みというのは大変大きなストレスになります。動くだけで痛みが走ったり、大切な場面で足が動かなくなったりすると、自分だけでなく他人に迷惑をかけてしまったと落ち込んでしまうものです。
また膝の痛みをかばって運動を続けていると、他の個所に不自然な負荷が掛かって他の痛みを併発してしまう可能性もありますので、やはり違和感を覚えた段階で休息を取り、原因を究明して改善に励むようにしましょう。